私の故郷についての話
水戸南ロータリークラブ
海涛
今回の話は私の故郷(内モンゴルのシリンゴル盟の事情)について、皆様にご紹介させて頂きたいと思います。
まず、中国の行政区分の状況についてですが、中国の行政区分は23の県、5つの自治区、4つの直轄市、及び2つの特別行政区から成り立っています。
次に、内モンゴルの事情についてですが、内モンゴルは中国の北の方にある自治区で、中国の領土になります。内モンゴルの面積が118.3万平方メートルで、中国の全面積の約8分の1をしめ、人口が約2300万人中モンゴル人の割合は17%にも満たないです。ほとんどが漢民族です。
モンゴル人たちは内モンゴルに強い民族感を持っています。例えば、モンゴル人は日本に来てから「自分がモンゴル人(族)です」という意識が「強くなった」・「はっきりした」というところを私が感じました。
次に、伝統的な民族祭典の活動―ナーダム大会について、ご紹介させて頂きたいと思います。
ナーダムとは、モンゴル語で「娯楽」と「遊戯」という意味です。内モンゴルにおいて、各地で毎年(地方によって違う。大体7月あるいは8月)に一回行われる民族の祭りです。
ナーダム大会は、草原上の伝統的な、草原文明的な民族文化、体育活動です。この活動中で、伝統民族楽器の馬頭琴演奏や民族舞踊なども披露もあり、華やかな雰囲気があります。競馬、相撲、弓術(やぶさめ)の三つの競技が行われます。
次に、飲食や生活文化などについて、ご紹介させて頂きたいと思います。
例えば、夏は白食を主として、冬は赤食を主とします。
白食:モンゴル人の食事を支える乳製品(チーズ)は、「白い食べ物=白食」と総称されます。春は羊とヤギの出産季節ですが、一年のうち、最初の乳を手に入れる季節です。夏の初めから牛の生産が始まり、白食の豊かな季節を迎えます。秋は主に牛と馬の搾乳が行われます。冬は夏と秋の季節で保存された乳製品を食べます。
赤食:モンゴル人は、自分自身を「肉食者」と言われています。
野菜は体に良いとされる現代の健康食の考え方から見ると、モンゴル人の肉食はよくない習慣と考えられることになるが、現代に生きる都市のモンゴル人も相変わらず肉を好んで食べています。
最後に、お酒について、モンゴルのお酒といえば、馬乳酒、焼酎です。特に馬乳酒ですが、アルコール度数が低いため、老若男女に好まれており、体に良いと思われています。一番強いのお酒の度数は63度です。このような高い度数のお酒が、寒さに耐えるために、男性が好まれています。